4
デザイン教育の
現場で
学生たちが示した成果
当時、今泉は、中央美術学園で「デザイン原論・デザイナーのための情報学もしくは人間学」という講座を持っていた。
この授業は、生まれつつある情報細胞の理論や、試案としてデザインされたツールを使った実習の場になっていた。
彼らの、若い感性が、この思考のカタチを、どう受け止め、どのような反応を示すのか、貴重な実験の場だったのだ。
毎年、授業を受講してくれる学生たちが、紙の上やフロッピーの中に書き残したマンダラ思考の数々が、今泉を力づけていたことは、言うまでもない。
これらの実験的な講義は、学園の絵画・デザインの月刊誌「中美」に連載され(1980.1〜1984.3)、後に学園出版局から「マンダラ・メモロジー」(1984.6)として出版され反響を呼んた。
その後、1995年にマンダラートがデジタル化されたときにも、受講生たちが実験台になって、適切なツールがあれば、彼らがいかに素晴らしい思考を展開するかということを、見事に証明している。
こちらは「Mandal-Art for Macintosh とは何か?」(実務教育出版 1995)に詳しく紹介されている。
また、このマンダラートのデジタル化にあたっては、当学園が、文部省の教育高度化開発研究委託校として選ばれたときの研究テーマとなり、学園の支援を受けたことも、力強い後押しになった。
そのタイトルは「マンダラメモロジー理論に基づくアイデアプロセッサーの開発」だった。
こうして、新しい思考のカタチが、育ってきたのだった。